危険予測と現実の重さについて

 

危険予測と現実の重さ

2022.09.03 

https://youtu.be/g_8zPRzcVas

 

危険が予測される行為に安全に対応すること、その必要性、しなかったことによる不利益や、

被害について理解を促し、日常の行動に反映をさせることは事故の減少につながります。

ここで出た話(情報)を、如何に自分の行動に反映(反応)をさせるかは、情報に感じた『現

実の重み』であると、東京大学名誉教授の養老猛先生は言っています。

 

聞いた話(情報)×リアルな関わり(現実の重み)=理解の深さ(反応)

 

聞いた話を他人事として受け止めてしまうと、反応が出づらいです。

聞いた話を、自分にあてはめてみて、自分が当事者だったら*1どんな結果になるだろう

か? 

リアルに詳細を思い浮かべられれば、*2どういう選択をするべきだったかという理解が出

来ます。

 

ただ聞くだけではなくて、自分へのあてはめを詳細にすることが重要です。

 

*1どんな結果になるだろうか?(事後)

コンタミの場合

・混載表示板の積載状況に誤りがあった。

・積載時に油種ピンチを使わなかったので、ローリー上部からの遠方確認を省略、積載油種

と接続した地下タンクの油種が異なっていた。

・荷下ろし確認書作成前に地下タンクに接続、思い込みで選択したハッチに誤りがあった。

・荷下ろし確認書への転記を思い込みで書いたので実際の積載油種と異なっていた。

・確認書を使用せずに底弁バルブを開放したが、予定外のハッチであった。

・吐出口開放時、確認書と油種札、油種ピンチ、サイトグラスで色相確認をしなかった為、

異なる油種を卸した。

・荷卸し前の待機が長くなり、気持ちが急いていた。

販売停止してくださいと言えなくなる。

状況1《気付いてから、言いに行くまでの間にお客さんが給油をしてしまった。》

状況2《すぐ言いに行けなかったので今更、行けない。》

状況3《チョットぐらいなら、このくらいなら、だいじょうぶだよ、きっと。》

 

↑ありそうじゃないですか?

立派な作文を作る必要はないです。

『販売停止してください。』

まずこのひとことで、後の言葉は、立会者からの質問に答えるだけで終わりますから。

そのあとに、どうすればよいのだろうと悩むとおもいますが、事務所への連絡も忘れずに。

 

 

*2どういう選択をするべきだったか?(事前)

思いつくもの

自分が当事者だったとして、どういうことをしていたら事故を防げたのか?

そう思うと、煩わしい作業マニュアルにも意味があることに気付きます。

 

繰り返しになりますが自分が当事者になる作業事故、交通事故、健康問題を『現実の重み』

として詳細に自分にあてはめてみてください。