2022.1 帰庫点検 タイヤ脱落事故
安全な走行、帰庫時の点検
~近年のタイヤ脱落事故~
⑴ 令和2年度のタイヤ脱落事故(大型トラック・バス)が過去最多の131件発生した。
⓵近年の推移はH23が最も少なく11件、以後15.19.45.41.56.67.81.112.131件と上昇している
②タイヤ交換作業後、一か月以内の事故は58%
③脱落部位の95%が左後輪である
⑵ 逆ねじがなくなり、テーパのないボルトナット、 2010年から世界基準になった
(ISO方式:international organization for standardization 国際標準化機構)
(JIS規格: Japanese industrial standards 日本工業規格 10912規格がある)
*物、サービスの国際取引が増大、国際規格と各国規格の整合化、円滑化の期待
(日本は平成7年に協定発効)
⓵ISOは世界にあるトラックの95%に採用されている
②シンプル構造、単純な取り付け、部品が少なく管理が容易
③そもそも逆ねじの有用性とは?
・タイヤ回転← ブレーキによる慣性←
繰り返すことによって緩みの発生する恐れ
大きいタイヤ、重量によって負荷が大きくなる
・扇風機回転→ センターねじ←
扇風機の羽を止めいているセンターねじは、扇風機の急な回転によって緩む方向に負荷がかかるため逆ねじである。
⑶ 2月まで地方運輸局の街頭検査がある
⑷ タイヤの脱落事故は路上故障や他の交通の妨げになるだけでなく、人命に係るなど重大な事故を起こしかねない。
⓵社会的信用を無くすことにもなる。
②脱落までに予兆が必ずある。
③日常点検、定期点検で事故は防止できる。
⑸ 定期的な点検は行われているが、構造上、ゆるみの発生は道理であると考えて、日常点検の中にナット部のゆるみの有無を入れる
《目視による点検》
⓵ボルトの、ナットの有無
②ナット締め付け部からの錆汁、茶色い水垂れの跡、ホイールの亀裂や損傷。
③ホイールナットからのホイールボルトの出っ張り、へこみ、他のボルトとの差
《点検ハンマー、小型のハンマーを使用しての点検》
⓵点検ハンマーによるナット部のゆるみの有無
②ナットを叩く下側の指を添えて締まる方向に軽くたたく。
③他のナットとの響きが異なるか?響きの大きさでナットの緩み、ボルトの破損
④響きに違和感があるとき、整備の人に増し締めを依頼。
・増し締めでねじが切れる恐れ、度々緩むときはボルト部に破損の恐れ
・マーキングインジケーターの有用性、コストパフォーマンス
・マーカーによる目印 コーダ、太陽自動車。
・点検ハンマー