不安全行動・ニューマンエラー・違反の話
20220702
暑い日が続いています。
充分に涼しい場所で、穏やかな気持ちになれるときに視聴してください。
聞く順がないと、ただ聞いて終わりになってしまいますので。
さて、安全を求める声は多く聞きますが、何故安全が必要なのかを考え直す機会にしましょう。
事故と一言で言っても、設備によるものか、作業に伴って発生したものかに大別されます。
この両方には、作業、環境、管理、組織等の影響が複雑に絡まって発生することが大半です。
作業については我々に、それ以外については設備側の不安定な状態に大きく左右されます。
設備側の不安定な状態には、事故の発生しうる状態や実際に事故原因が発生している状態が挙げられます。
我々の作業に関係する事故の要因には不安全行動とヒューマンエラー、違反が挙げられます。
不安全行動とは『あるべき姿からの逸脱』を言います。
大丈夫だろうとか、これくらいならとか、しょうがないといった過信や潜在意識化に事故が起きてもしょうがないといった観念があるのかもしれません。
ヒューマンエラーは『意図しない結果が生ずる人間の行為』を言います。
やり違いや、やり忘れ、意図の誤り、勘違いが挙げられます。
違反は、基準を設け、やるべきことをやらない。もしくはやってはいけないことを敢えてやったという、故意があります。
ヒューマンエラーの意図しない結果と違い、なるとわかっていて敢えてやったということから、悪質性が高いです。
施設設備、企業の取り組みといった相手方の行為が必要になるものと、技術の習得と維持といった自らの行為が必要になる作業環境の影響を受けるものがあるため、安全に対して施行されている仕組みの理解がないと、漫然とやり過ごすことになってしまいます。
また、指導監督をする側も教えたつもりだけではなく、伝わっていないと意味がなされないことに充分に留意しなければなりません。
また、一定の事項を知らしめるために周知期間を儲けることが求められます。
周知、監督、是正をすることが、あるべき姿の逸脱から本分へ戻ることに繋がります。
設備環境の改善は施設側の。
作業、従事といった労働力の提供を目的とした環境では私たちの役割が期待されます。
また、これらの仕組みについて、皆に伝え教え、理解してもらうことが私の役割になります。
ですが、教えるということは相手側の一定の理解が無いと成立しません。
『ただ、喋った』だけでは深い理解に到達したとは言い難いので、人間関係を醸成させることで相手方の心持といった聞く準備、及び適正な労働時間、休憩、休日といった就業環境の創設、維持をすることが必要です。
折角の動画配信ですから、穏やかな気持ちでいられる時間、環境のときに視聴をして、この僅か20数分ではありますが、お互いの貴重な時間を有効に使っていきましょう。