2024.09
労災、健康起因事故、モラールの話
近年600~900件/年の脳、心臓疾患に係る労災請求件数がある。
うち、運輸、郵便業が172件。
労災認定された件数はR2から194.172.194に留まる。
脳、心臓疾患の労災認定基準(脳血管疾患=脳出血、くも膜下、脳梗塞、高血圧脳症
(心臓疾患=心筋梗塞、狭心症、心停止、重篤な心不全、大動脈解離)
- 長期間の過重業務
・発症前概ね6ヶ月の間に次のいずれかに該当するとき、業務と発症の関連性が高いと評価。
- 発症前1か月間に時間外労働が概ね100時間超え
- 発症前2~6か月間の月平均の時間外労働が概ね80時間超え
- ①②に当てはまらなくても、これに近い時間外労働があり、且つ労働時間以外の負荷要因が認められる場合
・勤務時間の不規則性
・事業場外における移動を伴う業務
・心理的負荷を伴う業務
・身体的負荷を伴う業務
・作業環境
- 短期間の荷重業務
・発症概ね一週間において特に過重な業務に就労したこと
- 発症直前から前日までの間に特に過度の長時間労働が認められること
- 発症前概ね一週間継続して深夜時間帯に及ぶ時間外労働を行う等過度の長時間労働が認められる場合。
- 異常な出来事
・発症直前から前日までの間において、発生状態を時間的及び場所的に明確にし得る異常な出来事に遭遇したこと
- 極度の緊張、興奮、恐怖、驚愕等の高度の精神的負荷を引き起こす事態
- 急激で著しい身体的負荷を強いられる事態
- 急激で著しい作業環境の変化
・男性の正規雇用労働者には・終身雇用・年功序列・企業別労働組合が適用されてきた。
・期間労働者や女性労働者には当てはまらないことが多い。
非正規労働者の現状
R3 雇用者全体の36.7% 2065万人(H6から緩やかに増加)
ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用
新規学卒一括採用
メンバーシップ型=長期雇用が前提、人ありき、人の育成
ジョブ型 =スキルが必要、職務ありき、職業訓練や実経験
モラール =共同して目標達成に向かって努力する心理的態度、士気、帰属意識。
集団においてそれに帰属することに誇りを。
自助・・自ら働いて、自らの生活を支え、自らの健康は自らが維持する
共助・・生活のリスクを相互に分散する(保険料負担=受給権保障:社会保険形式が主流)
防貧。要件を満たした被保険者、被保険者であった者への現実の生活保障
公助・・自助や共助で対応できない困窮などの状況に対し受給要件を定めた上で必要な生活保障を行う公的扶助や社会福祉(租税=税金が主流)
救貧。原因問わず、他に手段のない保護要件該当者すべてに対して最低生活の保障