2020.1 安全会議資料
これより安全講習を行います
先日、太陽運輸㈱の株主総会があり、いくつかの事故はあったものの運賃値上げ、皆の協力による資器材の有効利用、効率の良い配送等を行えたことにより、無事に新たな年度への移行がなされました。
前回の安全会議では、JXTGgrpの事故事例紹介、贖いの日々からの誰もが加害者になりえることに対する注意喚起を行いました。
営利団体である以上、重大事故は勿論のこと、防げるはずだったホンの少しの注意の欠如による事故は防がなければなりません。
引き続きの安全運転、作業を継続してください。
事故の発生した際の聞き取りについて、『普通に運転していた、普通に荷下ろしをしていた』
との抗弁ではなく、注意深く、車間距離を保持し急な割込みにも対応できるように走行をしていたが、○○〇の事情によって不可抗力とも呼べる環境にあったなど、やむを得ない状態であったとの報告ができるように取り組んでください。
また、夏より始めた安全に対する注意の意識付けを目的にした安全会議の継続をもって事故の無い環境を作っていきたいと思います。
テーマ
Ⅰ既存客維持の必要性
Ⅱ既存客維持時の方法
Ⅲ給与規定の意見募集の結果
Ⅲ
最初に給与規定の件になりますが、特に文書での意見は出てきませんでした。
給与等級制度導入と各種手当の見直し、等級算定基準の作成に取り掛かります。
2021年4月までに運用開始をしなければなりませんが、半年以上前には準備を終えたいと考えています。
2020年4月には大企業で運用されるようになります。
モデルケースとして参考にさせてもらおうと思います。
有期雇用労働者の賃金を正社員と同じにするものですが、責任の有無等によって賃金に差を設けてよいと書かれていますので、実質的には変わらないんじゃないかなと思っています。
Ⅰ.Ⅱ
太陽運輸㈱としては、今後も従来の石油配送事業を継続していくこととなりますが、これは、太陽運輸に石油タンクローリーがあるという事、実績があること、コネクションがあるという強みに依ります。
年度毎に石油消費が減少している中で新規参入会社であれば、移動タンク貯蔵所に2000万以上も投資をすることは継続した大口契約でもない限り現実的ではないと思われます。
このような環境の中で太陽運輸があり続けるために何が必要か?
1別の物品を配送する→石油以外を運ぶこと。
2運送業とは異なる事業にも投資をする→社長が決める、太陽ウンユではなくなる可能性。
3大手の傘下に入る→魅力ある会社である必要がある→マーク配送もあり得る。
上記のような可能性は残しつつも、現在の石油配送を続けていくためには、
① 依頼主からの引き続きの配送依頼が続くこと。→顧客の満足、エンドユーザーの満足追及。
② 効率化の維持。→効果的な有料道路の使用。
③ 新たな取引先を開拓すること。→他社との競合になる可能性と運賃。
④ 事業予定にない損失金を出さないこと。→事故抑止、適切なメンテナンスによる故障、破損の防止。
⑤ 今ある資産(物もお金も)を有効活用すること→荷役時使用の金具、タイヤチェーン、消耗品、洗剤、マーカー交換を自分でやる。
⑥ 他社、(マーク車含む)がしたがらない仕事を受注するか。→汚いところ、時間の縛り、煩雑さ加減による。
⑦ 他社が淘汰されること。→自分が淘汰されないように。
こういったものを検討し継続していく必要があると考えます。
結論としては結果ありきで、石油タンクローリーで行くのならば付加価値をつけて差別化をする。でした。(ブランディング化)
これによって引き続きの配送依頼に繋がっていくと考えています。
前回から権利の主張と、それに伴う義務や責任について、お話をしてきましたが、今回は、人間力に視点をあてた付加価値というお話を展開していきます。
我々、倉取りの石油ローリーの会社にあっては、大手石油メーカーが精製した自社ブランドでも捌ききれない、又は一般商社に充てて精製した石油製品を運送契約に基づき荷主の委任を受けて配送を行っています。
危険物免状の交付を受けた大型車両の運転手は物流業界において特別な立場にあります。
人口の減少、車両の省燃費化、代替エネルギーの普及による石油需要の低下がありつつも、労働人口減少に伴って職業ドライバーも減少傾向にあるため、『一定条件』のもと配送業務についての需要が見込まれます。
しかしながら、大手石油メーカーの合併等による精製の効率化によって業転玉の稀少化に拍車がかかっているのも事実です。
また大手メーカーの効率化に伴うコスト減によって、マーク車両の燃料油価格と我々、一般商社玉との価格差がなくなりつつあり、倉取り車両の強みである低価格であるということが主張できなくなってきています。
かといって、マーク車両だけで、販売分野以外の産業エネルギー配送まで賄いきれないことも引き続きの需要が見込まれる一因と考えています。
また、働き方改革の影響も相まってマーク車両の稼働時間についても大会社ならではの厳格な労務管理を求めざるを得ず、その反動が我々に需要を作り出しているとも言えます。
このような労働環境の中、引き続き太陽運輸に対しての配送依頼が続くことの条件や太陽運輸の特徴は何なのか?を知って些細な変化にも対応できるように準備をしておく必要があると思います。
先に出ていた特徴の他に太陽運輸に配送を依頼したいと思える事情とは一体どんなものでしょう?
配送資材があること
経験があること
運転手がいる事
業転玉の登録があること
柔軟な出荷体制に対応できること
半面、運賃の値上げにより、安いという主張はない
☝これらの他に
いくつかの特徴が出てきましたが、荷主が太陽運輸に仕事を依頼することと我々個人が日常生活の中で消費をすることには共通する点があります。
我々がコンビニに行く、服を買う、食事をする、などで消費をすることを想定して、何を基準に店を選んでいるのかを考えてみましょう。
抽出事例 入りやすい、出やすい好立地 最新の設備 開店直後は安価での提供 スタッフの清潔な服装 言葉使い 目線 指先 歩き方等の振る舞い全般の教育 豊富な商品と関連した知識 提供スピード アフターフォローの有無
↓
また行きたい、利用したいと思わせること。
↓
顧客満足の追求
↙ ↘
たくさんのお金のかかること あまりお金のかからないこと
ハード面 ソフト面
これらが他店との差別化につながっていきます。
企業はモノの提供にはこれらの労働者への教育が必要であるとし、顧客満足につながると考えています。
例外として、すべての店舗で差別化が優れているとは言い切れず、一定の基準のサービスがどの店舗であっても等しく受けることができることが強み、魅力、価値であるとした例外もあります。
差別化するために建築物等を含め、多大な資金がかかるものをハード面と呼び、以下に挙げます。
好立地 安価設定 正確な製品 販売促進費 ポイント加算 きれいな店舗 清潔な服装アフターフォロー
また、建築物等ではなく、人などの意識によって提供されるサービスを便宜上、ソフト面と位置付け、言葉使い 目線 指先 歩き方等の振る舞い 商品知識や関連知識 スピード、きれいな店舗、清潔な服装とします。
大手企業ではこれらのハード、ソフト両面での販売促進を実施しています。
好立地、最新設備のほか、教育環境等、潤沢な資金力で新入社員教育研修を行うということも可能です。
反面、資金力で劣る中小零細ではソフト面に注力を行う傾向があります。
こういった差別化が推奨される理由は新規客とリピート客獲得に使う労力は異なり、既存客の再来店を促がす方が安価であると考えられているからです。
既存客については既に店舗の認知は終わっているので、店の説明をする必要が無く、継続してきてもらえることに集中することができます。
また、ターゲットの求めているものが分かっているわけですから、それについての顧客満足を追求することで再度の依頼を取り付けていきやすい。
これを太陽運輸でもやっていきたいと考えています。
三石でいえば10年間ガソリンスタンドの店員をしてきました。
今でこそセルフのガソリンスタンドが多くなりましたが、当時はフルサービス店がすべてで、小泉首相が郵政民営化!!と言って自由化を促していたころまでは、スタンドがするサービスの提供で差別化を行っていました。
フルサービスと言われるスタンド形態です。
取り扱う製品は、どのお店でも一定水準の品質を担保されたガソリンという製品(SQ『standardquality』)ですから、その『ガソリンの提供』に付加価値をつけ、差別化をすることで、顧客の満足に答えていました。
当時のガソリンスタンドではSSをサービスステーションと呼び、会員カードによる価格の優遇、販売促進としてBOXティッシュ配布の他、質の良い接客、豊富な商品知識、提供スピード、技術を知っていただく。こういった演出をしていたわけです。
タンクローリーの運転手をしているのであれば、基本的にはどこの製油所で出荷されても皆同じガソリンであることはご存知のとおりです。
メーカーによる性能に差はほとんどありません。
スタンドの店員であったときは自社ブランドのハイオクガソリンについて、MTBEというガソリン添加剤をレクチャーされ差別化すべき商品知識として学習していました。
たかがガソリンスタンドであっても取り扱う商品の特徴を知り、提供までのプロセスに付加価値を作り出し、販売につなげていく。
また、顧客満足を追求することで差別化、リピート率を上げる行動を求めいていました。
ほとんどの人が人生の中で購入する2.3番目に高い『車』という資産を運用する施設としてガソリンスタンドを利用します。
こういった、生活の中で資産価値のあるクルマに燃料を入るためにスタンドに行くわけですが、店舗では燃料以外の油外収益と言われる洗車やタイヤ、車検といった3年サイクルで発生する関連商品によってより高額の収益化を図りますから、お客様から車のメンテナンスについてクルマを預けてくれる信頼関係が必要になってきます。
まずは継続して給油に来ていただくこと、それから月に2回の洗車を購入していただき、半年程度の間にエンジンオイル交換を買っていただく。
数年に一度のタイヤ交換、車検業務とつながって、石油メーカーによっては乗り換えの為の車両販売までしています。
今でこそ店員さんは運転席にシートをかけて車両移動をしますが、これも付加価値の一つです。
クルマを大事に扱っていますというアピールです。
スポーツカーだからってお客さんのクルマを店舗で吹かしたりはしないですよね。
お客様は店員を見ています。
店員の制服が清潔であるか、言葉使い、振る舞い、顔つき、お店を見ています。
トイレに立ち寄った際のトイレのクリンリネス、セールスルームは整った環境であるか?ごみは落ちていないか?
自身の家に客を招待するときに部屋を掃除するのかどうか。
その客が自身にとってとても大切な『キャク』なのであれば、部屋の掃除はすると思います。
自分をよく見せようとするのか、キャクに良い気持ちになってもらいたいのか?
目的は違っても客に対してする行動は同じで『掃除をしてきれいにする』です。
そういった『シッカリしているところ』に『大事なクルマを預ける』につながると考えてきました。
注・(前線で販売するスタッフと経営陣が持つ理念や信念は異なる可能性があります。
販売する側からすると安価だと顧客満足を追求しやすいですが、経営する側からすると価格を抑えることは利益を抑制することであるので、安易な値下げは避けるべきものと考えます。)
それらの行動を必要とするのは販売業務だけかというとそうではなくて、我々運送業界
であってもあり得ます。
大手物流会社が提供するセールスドライバーについてはインターネット上の記載には以下のように書かれていました。
『地域に密着しながら様々なサービスを提供する、荷物の配達、集荷、営業活動を行う』
『ヤマト運輸を代表して働くこと』
『宅急便サービスのあらゆる質問に答え、荷物配送を請け負う営業』
『同じユニフォーム、礼儀正しい接客、常に笑顔で親切丁寧な対応』
『ドライバーでありながら、営業マンであり、商品開発者でもある』
ちなみにこの商品開発は、長野県のドライバーがリンゴの出荷を終え、雪のシーズンに配送業務が激減するのだが、スキー宅急便を開発することで新たな需要を創出したというもの。
我々の提供に、客がニーズからウォンツとして求められることが必要ではないか?。
メーカー玉と倉取り玉の価格差がなくなってきた今、我々倉取りタンクローリーの会社として何ができるか?を考える時期に来たのではないでしょうか?
以前とあるスタンドで車両番号を指定して、この乗務員を来させないでくれというものがありました。
リピートをしてもらう以前の問題でした。
『安全に石油製品を届ける』にプラスして『気持ちよく受け入れてもらう』『太陽運輸のローリーで良かった』と思ってもらえるように。
そんな会社でありたいです。
こういった変化や付加価値に意識すると太陽運輸が容易に着手できることは〇〇〇ですね
以下抽出事項
人によって印象は変わります。
対応まで変わってくることもあります。
藤田興運御断りもある
営利を求める仕事中であればなおのこと、区別をつけないとおかしくないですか?
人の行動はその人の育った環境に影響される可能性がありますが、行動の理由や目的、効果を知れば意識的に変えることができます。
ただ、楽な方に行きがちです。
さっきも言いましたけど、客は店員を見ています。
コンビニバイトの感じが悪い、行かないですね。
百貨店で感じ悪いは致命的ですね。
高い商品を買うのに、そこで買う理由が無いのなら、付加価値が無いのならって見限られないように。
太陽運輸は千葉県に車がある、商社登録もある、新たなルートが出ても直ぐに登録依頼をかけられる。今でも十分な付加価値はあるんです。
それらにプラスして今よりももう少しの付加価値をつけていく、それが我々太陽運輸の魅力を更に上げていくことにもなると信じています。
客離れや指名をされないこと、されても彼を来させないでっていう指名よりは、きれいなローリーだね。仕事が早いね。また頼むよ。と言われたくないですか?
太陽運輸を利用してもらいやすい理由の一つは安い商社玉があったことでした。
今はマーク車との価格差が無くなってきてしまいましたが、きれいなローリーで、事故の無い安全な会社で、印象も良い。
その実績があったら最強じゃないですか。
オリエンタルランドの秘密って本があって彼らは、挨拶 スマイル アイコンタクト 安全 礼儀正しさ 演出 効率を意識してキャストはゲスト(客)をVIP扱いするって。
流行るわけだと思います。
彼らがあれだけの規模でやっているのなら、我々20人の会社ならもっとやりやすいと思います。
マーク車が一流だっていうなら我々だって一流ですよ。
客の求める、安い 適度な速さ 安全 キレイ 挨拶 礼儀といった演出をすることで他社運送会社に乗り換えられずに引き続きの依頼をいただけること。
大丈夫、できますから。
太陽運輸って感じいいよね
全部の分野で一番になれたらいいですけど、まずは一つ、これはやっていこうっていうものを見つけていきましょう。
特定の分野、こだわりに特化して提供できるもの決めてこだわっていきましょう。
商社さんからしたら、運賃ちょっと高いけど やっぱり太陽運輸にお願いしとこう。
こういう会社になりましょうよ。というのが今回の2つのテーマでした。